こんにちは、うさ飼いサラリーマンのぐんちゃん(@GUNCHANDIARY)です!
Twitterを始めて間もないころ、こんなツイートをしてみました。
会社でも学校でも、わざと周りに聞こえるくらい大きな声で叱る人がいるけど、それって自分の立場や地位を誇示するために「叱る」という手段を用いているだけな気がする。本当にその人のためを思って叱るなら、その人だけに聞こえれば十分なわけで。
— GUNCHAN@うさ飼いブロガー (@GUNCHANDIARY) 2018年12月18日
今回は、この話について掘り下げて書いていきたいと思います。
大声で叱る人はもはや教育ではない
叱る目的が教育ではなくなっている
学校でも会社でも、何かミスをした人をみんなの前で大声で怒鳴りつけて叱る人はいます。
個人的には、この場合は「叱る」というより「怒る」という言葉を選ぶ方が妥当だとは思いますが。
私自身、そういうことをされた経験もありますし、他の人がそういうことをされている場面を見たことも何度もあります。
今の職場でもありますよ、そういう光景。
本来、叱る場合は叱っている相手だけに伝えたいことを伝えればいいだけなので、みんなの前で叱る必要性は全くないんです。
じゃあ、なぜみんなの前で、晒し者にするように叱るのか。
答えはこれしかないです。
叱るという行為を、自分を大きく見せるためのパフォーマンスにしているから。
実際にそういう叱り方をしている人は、こう書いても「そうじゃない」と否定してくるんでしょうが(;^ω^)
ただ、私はぶっちゃけこれが答えだと思っていますよ。
やってることは、動物が自分を大きく見せるのに、全身の毛を逆立てるのと一緒です。
なので、この時点で叱る目的が教育から、自分を大きく見せるためにすり替わっちゃんてるんですねぇ。

晒し者にする叱り方にメリットなし
今は会社員をしている私ですが、実は元保育士なんです。
保育士資格も幼稚園教諭免許も持っていて、教育については一般の人よりも色々勉強してきたと自負しています。
で、保育士、会社員を経験してきて確信したこと。
「晒し者にする叱り方にメリットはない」
これは、相手が大人だろうが子どもだろうが共通です。
叱られる側にも叱る側にもメリットはありませんよ。
まず、そういう叱り方をする人の目的は「自分を大きく見せること」ですが、これはハッキリ言って逆効果。
皆さんは、そういう叱り方をしている人を見て、「キャー!あの人素敵!! なんてすばらしい教育者なの!!」ってなりますか?
ならないですよね?
むしろ、イメージは悪くなる場合が多いです。
皮肉なことに、目的が「自分を大きく見せるため」にすり替わっている上に、すり替わった目的すら果たせずに逆効果になっているんです。
当人はそうなっていることに気が付いていないから、同じ叱り方を繰り返すわけなんですが。
ただ、これを見れば、叱る方にもメリットはないですよね。
叱られた方にもメリットはありません。
残るのは、みんなの前で晒し者にされた恥ずかしさ・惨めさ、次からは怒られたくないという恐怖心くらいでしょう。
何のための「叱る」という行為なのか、ここまで来ると分からなくなりますよね。
ハッキリ言います。
これは、「教育」ではないです。
胸糞悪いパフォーマンスですよ。
本当の「叱る」は人を成長させる
晒し者にされた人は委縮してしまう
さて、ここから私が以前いた会社での実際の話を交えていきたいと思います(*^^)v
個人は特定されないように当然伏せますが笑
私は以前いた会社では、システムエンジニア兼コールセンター教育係を務めていました。
当時はまだ22歳で社会に出て2年目でしたが、コールセンターの電話対応についてはめちゃくちゃ上司から評価され、新入社員の教育係に任命されたんです笑
声優の養成所に通っていたのが大きかったかもしれませんね♪
電話で私を指名してくれるお客様を増やすのが密かな楽しみでもありました。
で、私の部下(歳は私よりも全然上ですが)の人が、春から高卒で入社してきた男の子に、まさに晒し者にする叱り方をしていたわけです。
理由は様々でしたが、
「電話対応がなってない!!」
「なぜクレームになるような対応をしたんだ!!」
とかとか。
では、その叱り方を受け続けた新入社員君はどうなったか?
同じミスを繰り返し続けました。
なぜかは明解でしたよ。
その子が仕事をする理由は、次第に怒られないようにこなすことになっていたから。
そうなると、自分で色々と試行錯誤してチャレンジすることがなくなります。
晒し者にされ続けることで、心が完全に委縮してしまっているわけですからね。
自分で考えてチャレンジした結果、また晒し者にされたらどうしよう・・・と考えてしまうわけです。
そりゃ、成長も改善もするわけがないですよね。
大声で怒る人は、具体的な話ができない
24年の人生を生きてきた中で、大声で怒る人は何人も見てきましたが、大体どの人にも当てはまることがありました。
そう。
「具体的」な話をしない。いや、できないんです。
「ちゃんとやれ!」
「クレームにならないように対応しろ!」
とかね笑
抽象的すぎるんですよね、そういう人の言うことって。
誰だって好きで失敗なんてしないし、好きでクレームを起こしている人なんていないでしょって感じですよね( ゚Д゚)
一緒に根本的な解決に向けて話し合う、これが「叱る」ということだと思うんですが、大声で怒る人はそれができない。
というより、具体的な話で解決まで導く力がないから、大声を出して相手を威嚇し、委縮させ、自分を大きく見せたがるんです。
こんなのが「教育」でないことなんて、誰が見ても明白ですよね・・・。
本当の「叱る」は、相手も自分も成長させる
私がその新卒の男の子の教育係になってからは、その子が何か失敗して「叱る」必要があるときは、必ず少し離れた場所に移動して1対1で話すようにしました。
そこで何を話すのかというと、失敗した原因について二人で「あーした方が良かったかな?こっちの方が良かったんじゃない?」と議論するんです。
自分の経験から、「ほぼ間違いなくこういう対応がいい」というものがあったのなら、それを次に実践してみようかという感じで伝えました。
こうすることで何が起きるか。
その新卒の子はもちろん、私自身も成長できるんですよ。
お互いに議論することで、自分ではなかなか思い浮かばない発想に出会うことも多々ありました。
とても面白い発想を持っているのに、怒られないように怒られないようにと委縮して実践できていなかっただけなんですよ。
で、その面白い発想はすぐに吸収しました笑
相手が新卒だから、部下だから参考にしたくないなんてクソみたいなプライドは全く持ち合わせていないので、面白いな!と思ったものはどんどん吸収して自分のものにしちゃいました♪
つまり、自分も成長することができるんです!
もちろん、相手も成長します。
「怒られないようにどうするか」ではなく、「どうしたらもっと成長できるか」という思考に変わったんです。
クレームもみるみる減っていき、お客様から指名されることも増えてきた様子を見ると、自分のことように嬉しくなりましたね♪
なので、「叱る」というのは自分も相手も成長できるビッグチャンスなわけです!!
決して自分を大きく見せるためのものではないですよ(; ・`д・´)
まとめ
長々と「叱る」ということについて話していきましたが、現実問題、大声で晒し者にして怒る人は多いです・・・。
他人がそういう風に怒られている場面に遭遇することもあるでしょうし、自分そういう怒られ方をしてしまうこともあるかもしれません。
もし、自分がそういう怒られ方をしたときは、このように思って心の平穏を保ちましょう♪

ってね( *´艸`)